青い春の真ん中で
チャイムが鳴った。
「さぁ。行こっか」
ダッシュで教室へ戻る。
真紗希とは目を合わせない。
でも、真紗希も何も言わなかった。
人って変わっちゃうのかなぁ…
芽衣の言葉が私の中で何度も響いた。
コソコソと過ごしながら、沙由奈に会うことなく2日が過ぎた。
私達も、うまく壁と一体化できるようになり気配を消すコツを覚え始めた3日目。
事件は起こったのだ。
朝の芽衣との待ち合わせ場所の公園。
暗闇の中で2人話したあの公園。
芽衣の姿が見えず、防波堤の方を見ると1人座っている。
少し焦って芽衣に駆け寄った。
「芽衣?」
海の真ん中へと続く防波堤の手前の方にちょこんと座っている芽衣は、私の声に振り向いた。
「あ、おはよう歩成ちゃん。ちょっと早く着いたから海見てた」
あの日とは違う穏やかな表情。
「今日も1日、沙由奈から逃れられたらいいね」
私が笑いながら言うと、芽衣もクスクス笑った。
と、その時。
防波堤の上、こっちに向かって歩いてくる人影。
ヤバい…
聞こえては来ないけど、鼻息があらそうなのがこの距離でわかる。
「さぁ。行こっか」
ダッシュで教室へ戻る。
真紗希とは目を合わせない。
でも、真紗希も何も言わなかった。
人って変わっちゃうのかなぁ…
芽衣の言葉が私の中で何度も響いた。
コソコソと過ごしながら、沙由奈に会うことなく2日が過ぎた。
私達も、うまく壁と一体化できるようになり気配を消すコツを覚え始めた3日目。
事件は起こったのだ。
朝の芽衣との待ち合わせ場所の公園。
暗闇の中で2人話したあの公園。
芽衣の姿が見えず、防波堤の方を見ると1人座っている。
少し焦って芽衣に駆け寄った。
「芽衣?」
海の真ん中へと続く防波堤の手前の方にちょこんと座っている芽衣は、私の声に振り向いた。
「あ、おはよう歩成ちゃん。ちょっと早く着いたから海見てた」
あの日とは違う穏やかな表情。
「今日も1日、沙由奈から逃れられたらいいね」
私が笑いながら言うと、芽衣もクスクス笑った。
と、その時。
防波堤の上、こっちに向かって歩いてくる人影。
ヤバい…
聞こえては来ないけど、鼻息があらそうなのがこの距離でわかる。