青い春の真ん中で
「何コソコソしてんの。芽衣、あんた私達を裏切ってんじゃねぇよ!ふざけんな!」


座っている芽衣に向かって突進し、押し倒し馬乗りになった。


「芽衣のくせに…芽衣のくせに」


「痛い、やめて!」

芽衣は髪を引っ張られて叫んだ。


沙由奈を力いっぱい突き飛ばすと、芽衣の上から転がり落ちた。


「何?いじめられっ子と失恋女の友情とか、マジでウケる」


沙由奈が立ち上がり私の肩を掴んできた。


「いっ痛い…」


何?この怪力女…


取っ組み合いとか…


「もう、やめて…」

私、こういう熱いのは苦手なのよ。


気を抜けば落とされる…
今、頭に血がのぼってる沙由奈ならやりかねない。

どうして朝一で取っ組み合わなきゃならないの⁈


もう1人の私が叫んでる。








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