青い春の真ん中で
「とりあえず、うち来る?夕方まで誰もいないから」
ママは仕事だし、妹は部活で帰るのが遅い。
「いいの?」
申し訳なさそうな顔の芽衣に、笑顔で答えた。
「全然いいよ」
こっちに引っ越してから友達を家に連れて帰るのは初めてだ。
こういう形じゃなきゃもっと良かったんだけど…
ビショ濡れの女子高生を怪しげな目で見る人々の、突き刺さる視線に耐えながら、2日間で磨いた忍者の腕を存分に活かしながら帰った。
と、言っても…防波堤から家までは5分ぐらい。
「近いんだね、歩成ちゃん家」
芽衣や真紗希達の家はうちよりもっと海から離れた場所。
同じ中学だった2人の家も、きっと近いのだろう。
ちなみに、沙由奈や瀬戸くん、あと有輝の家はこのまま海沿いをまっすぐ行けばある。
この3人も、同じ中学の出身だ。
高校に一番近いのは私が住んでいる辺り。
「あの防波堤、お気に入りの場所なんだよ。近いからすぐ行けるし。まぁ、上がって上がって」
ドアを開けて、どうぞと手を差し出すと、
「お邪魔します」
と、芽衣は頭を下げて入った。
廊下をつま先歩きで歩く2人。
先に靴下を脱いだ私は、自分の部屋に下着や着替えを取りに行った。
戻って来ると、芽衣は申し訳なさそうにつま先立ちのまま廊下に立っていた。
「先、入っていいよ。タオルと、新しいパンツも置いとくね。安心して。これ、まだ1回も履いてないから」
うちのママはストック大好き。
娘のパンツもストックしてる。
「え?いいの…?」
申し訳なさそうな芽衣の顔。
「全然、大丈夫。じゃあごゆっくり」
バスルームのドアをゆっくり閉めた。
ママは仕事だし、妹は部活で帰るのが遅い。
「いいの?」
申し訳なさそうな顔の芽衣に、笑顔で答えた。
「全然いいよ」
こっちに引っ越してから友達を家に連れて帰るのは初めてだ。
こういう形じゃなきゃもっと良かったんだけど…
ビショ濡れの女子高生を怪しげな目で見る人々の、突き刺さる視線に耐えながら、2日間で磨いた忍者の腕を存分に活かしながら帰った。
と、言っても…防波堤から家までは5分ぐらい。
「近いんだね、歩成ちゃん家」
芽衣や真紗希達の家はうちよりもっと海から離れた場所。
同じ中学だった2人の家も、きっと近いのだろう。
ちなみに、沙由奈や瀬戸くん、あと有輝の家はこのまま海沿いをまっすぐ行けばある。
この3人も、同じ中学の出身だ。
高校に一番近いのは私が住んでいる辺り。
「あの防波堤、お気に入りの場所なんだよ。近いからすぐ行けるし。まぁ、上がって上がって」
ドアを開けて、どうぞと手を差し出すと、
「お邪魔します」
と、芽衣は頭を下げて入った。
廊下をつま先歩きで歩く2人。
先に靴下を脱いだ私は、自分の部屋に下着や着替えを取りに行った。
戻って来ると、芽衣は申し訳なさそうにつま先立ちのまま廊下に立っていた。
「先、入っていいよ。タオルと、新しいパンツも置いとくね。安心して。これ、まだ1回も履いてないから」
うちのママはストック大好き。
娘のパンツもストックしてる。
「え?いいの…?」
申し訳なさそうな芽衣の顔。
「全然、大丈夫。じゃあごゆっくり」
バスルームのドアをゆっくり閉めた。