青い春の真ん中で
タオルで髪の毛を拭きながらふと手を止めた。


まさか海に落ちることになるなんて思わなかったけど…

沙由奈のあの剣幕も異常だったし。

そこまで芽衣に執着する理由って何なんだろう。

考えても、私に答えがわかるはずもなく。

私、芽衣以外に友達いないし。誰かに聞くって言っても...


そんなことに詳しそうな人...って。

頭に浮かんだのは瀬戸くんだった。
あれだけ友達が多いと、何かしら情報も持ってそうだし。

同じ中学だったわけだから、何か知っているかも。


でも、こんなこといきなり聞いて教えてくれるのだろうか。



学校には目には見えない何か階級のようなものがあるんだということだけは、わかった。


この子たちだから許される。でも、私たちじゃ許されない。

誰がいつ作るんだろう。




< 40 / 163 >

この作品をシェア

pagetop