青い春の真ん中で
私もシャワーを浴びて、サッパリしたところで…


「で、今日…学校どうする?」


と、2人で顔を見合わせた。


「制服もまだ乾かないし。今日はもう沙由奈達と戦う気力ないかなぁ」


ソファに寝転がる私を見て芽衣が笑う。


「びっくりしたね、本当に…」


思い返すと、鳥肌…


「明日からどうしよう」

芽衣の顔が曇る。


「そもそも、いつからこれが始まったの?」


初めて核心に触れた。


「1年の学園祭の準備とか…し始めた頃だったかなぁ。それまでは、本当に普通に…過ごしてたんだけど。ある日突然、沙由奈ちゃんから呼び出されて…」


「うん…」

芽衣が服の裾をつかんだ。


「ぶりっこして男に媚びてるとか…ウザいとか。私、本当にとろくさくて…そういうところイライラするとか。男の目気にしてるからじゃないかとか…」


人をわざわざ呼び出してよくそんなことが言えるな。

嫉妬…?


「沙由奈ちゃん達に絡まれるようになって、周りの友達もだんだん離れていって。人の彼氏を取るとか、何股もかけてるとか…変な噂も立って。知らない人から変な電話がかかってきたり…今も…こんなメールが…」

芽衣は自分のケータイの画面を見せてきた。



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