青い春の真ん中で
化学の授業が終わり、芽衣が私に近づいてきた。
「瀬戸くんと話し込んでたから邪魔しちゃいけないかなって思って先に理科室行ってたの。ごめんね」
「全然。タオル返してただけだから」
昨日、洗濯したタオル。
柔軟剤、ちょっと多めに使っちゃった。
「それより、沙由奈に今日は会わないね。でも油断禁物だけど」
辺りを見渡した。
「そういえば、緑井湘真って知ってる?」
芽衣はしばらく考えて、頷いた。
「うん、知ってるよ。1年の時委員が同じだった。クラスは違ったけど」
「そうなんだ」
委員か...
「あ、あの人。緑井くん」
背が高くて少し大人びてるけど、笑った顔がくしゃってなってかわいい人。
ずっと笑ってる、楽しそう...
「緑井くんがどうかしたの?」
不思議そうに私を見る芽衣。
「ううん。誰かが噂してるの聞いて、どんな人なのかなって思っただけ」
沙由奈は今はどうなのかな。まだ...好きなのかな。
芽衣への嫌がらせをやめてないってことは、まだ...?
「瀬戸くんと話し込んでたから邪魔しちゃいけないかなって思って先に理科室行ってたの。ごめんね」
「全然。タオル返してただけだから」
昨日、洗濯したタオル。
柔軟剤、ちょっと多めに使っちゃった。
「それより、沙由奈に今日は会わないね。でも油断禁物だけど」
辺りを見渡した。
「そういえば、緑井湘真って知ってる?」
芽衣はしばらく考えて、頷いた。
「うん、知ってるよ。1年の時委員が同じだった。クラスは違ったけど」
「そうなんだ」
委員か...
「あ、あの人。緑井くん」
背が高くて少し大人びてるけど、笑った顔がくしゃってなってかわいい人。
ずっと笑ってる、楽しそう...
「緑井くんがどうかしたの?」
不思議そうに私を見る芽衣。
「ううん。誰かが噂してるの聞いて、どんな人なのかなって思っただけ」
沙由奈は今はどうなのかな。まだ...好きなのかな。
芽衣への嫌がらせをやめてないってことは、まだ...?