青い春の真ん中で
有輝と別れたという事実を受け止めきれないでいる私の心の中にあるのは…


心に開いた穴だけ。


寂しさという冷たい風が、時々通り抜けて心に酷くしみた。


胸が痛い…




ご飯も通り抜けられないくらいに喉の奥がキュッとなって心臓がドキドキなって涙で視界がゆがんでゆく…


有輝に告白された日の夜も同じようになったけど、あれはドキドキワクワクで胸がいっぱい。

今のは、絶望でいっぱい。


明日が見えない。

過去しか見えない…有輝しか見えない。

別れた今が今までで一番、有輝の事で頭がいっぱい。

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