青い春の真ん中で
翌朝。
昨日は放課後まで屋上にこもり続けたけれど、今日は覚悟を決めて登校。
「芽衣!おはよう」
いつもの待ち合わせ場所。
「おはよう、歩成ちゃん」
昨日の事を知る人達だろうか。
こっちを見てヒソヒソ話する姿をちらほら見るけど。
「おはよう、芽衣、歩成!」
振り返ると真紗希がいた。
「あ、真紗希!おはよう」
ここに真紗希まで加わりますます注目の的。
「沙由奈は?」
真紗希は首を振った。
「待ち合わせ場所にもいないし、電話にも出ないんだよね」
「そうなんだ…」
沙由奈のこと正直好きではないし、むしろ嫌いで苦手だけど…
「不幸になって欲しい…とも思わないよね」
不幸になれって、思ったわけじゃないんだよ…
でも、どうすればいいのかわからない。
学校に着くと、みんなからの視線が突き刺さりながら教室へと入り席に着いた。
「よっ。おはよ」
いつもはギリギリまで教室に入ってこない瀬戸くんが珍しく教室に入ってきた。
「もう話題の人じゃん」
ふざける瀬戸くんにプイッとすると、
「あんま有名になんなよ」
優しく髪を撫でられた。
「え?」
振り返ると瀬戸くんは友達に呼ばれて廊下へと向かっていた。
ちょっちょっと…何?
瀬戸くんって、無邪気な人気者って思ってたけど。
なんだか…チャラい?
硬直している私の視界の隅にニヤニヤする2人が映る。
ガタッと席を立ち、2人のもとにロボットのように歩く。
「教室でイチャイチャ禁止」
からかう2人に、
「ちがーう!」
とムキになればなるほど、目の前の小悪魔どもは笑い転げた。
昨日は放課後まで屋上にこもり続けたけれど、今日は覚悟を決めて登校。
「芽衣!おはよう」
いつもの待ち合わせ場所。
「おはよう、歩成ちゃん」
昨日の事を知る人達だろうか。
こっちを見てヒソヒソ話する姿をちらほら見るけど。
「おはよう、芽衣、歩成!」
振り返ると真紗希がいた。
「あ、真紗希!おはよう」
ここに真紗希まで加わりますます注目の的。
「沙由奈は?」
真紗希は首を振った。
「待ち合わせ場所にもいないし、電話にも出ないんだよね」
「そうなんだ…」
沙由奈のこと正直好きではないし、むしろ嫌いで苦手だけど…
「不幸になって欲しい…とも思わないよね」
不幸になれって、思ったわけじゃないんだよ…
でも、どうすればいいのかわからない。
学校に着くと、みんなからの視線が突き刺さりながら教室へと入り席に着いた。
「よっ。おはよ」
いつもはギリギリまで教室に入ってこない瀬戸くんが珍しく教室に入ってきた。
「もう話題の人じゃん」
ふざける瀬戸くんにプイッとすると、
「あんま有名になんなよ」
優しく髪を撫でられた。
「え?」
振り返ると瀬戸くんは友達に呼ばれて廊下へと向かっていた。
ちょっちょっと…何?
瀬戸くんって、無邪気な人気者って思ってたけど。
なんだか…チャラい?
硬直している私の視界の隅にニヤニヤする2人が映る。
ガタッと席を立ち、2人のもとにロボットのように歩く。
「教室でイチャイチャ禁止」
からかう2人に、
「ちがーう!」
とムキになればなるほど、目の前の小悪魔どもは笑い転げた。