青い春の真ん中で
沙由奈が休んだまま週末になった。

日曜日。
芽衣が我が家に遊びに来る。

実は2回目だけど、ママには初めてと言ってある。


「お邪魔します」

玄関で深々と頭を下げる芽衣にママは、

「やだやだ、そんなかしこまらないで。どうぞ上がって上がって」

いつもよりも、よりハイテンションで芽衣を迎えた。


部屋に入ると、ふっと息をついて2人クスクス笑った。


「歩成ちゃんのお母さん、明るくていいね」

芽衣はにこにこ笑う。


「私と正反対だからね。起きた瞬間からあのテンションだから」

笑いながら話していると…


コンコンッ

ドアをノックする音がした。


「はい」

ガチャッとドアが開き、ママが顔を覗かせた。


「ジュースとお菓子持ってきたわよ」


部屋に響き渡る声。




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