青い春の真ん中で
その日の昼休み。

屋上に4人、座ってご飯を食べる。


「こんな風に一緒にお昼ご飯食べるとか…」


「想像もしなかったよね?」

4人の声が重なる。

4人顔を見合わせて笑う。


「楽しすぎる」


真紗希が笑いながら言った。


「本当、すごいよね。何がすごいって…芽衣!」


みんなが芽衣に顔を向けると、

「へ?」

ご飯粒頬っぺたにつけてポカンとしてる。


「あはは、芽衣。ここについてるよ?」


恥ずかしそうに笑う芽衣。


「すごいと言えば、防波堤の沙由奈の馬鹿力!あの時は焦ったわ」


海に落ちた事件…


「いや、歩成の力が凄すぎて…気抜いたら海に落とされるって思ったら、つい」


頭をポリポリかきながら気まずそうに俯いた。


「あれも、いい思い出になるよ。そうそうないもんね、制服のまま海とか…」


「ぷっ…あはは」


4人で思い出し笑いをして足をばたつかせた。


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