青い春の真ん中で
「あー!大切に取って置いたのに…」

そんなことより、私の食べかけ…

食べかけの…

ストップ。ストップ。
私の妄想…

変なこと考えるな!


瀬戸くんは悪戯っ子の笑顔で私から離れた。

「ごちそうさま」

丁寧に頭を下げられた。


なんか大切なものを奪われた気分…



「見てる方が恥ずかしいわ」


「もう付き合ってくれ…」


沙由奈と真紗希が目を細めて私を見ていた。


「いや、いやいや…あ、緑井くんいるじゃん」


恥ずかしさのあまり、思わず話をすり替えた。


「でも…私、昨日のこともあるし、芽衣もいるし…泣き過ぎてスッピンだし」


沙由奈の視線がだんだん下がっていく。


「スッピン可愛いよ?本当に。化粧薄くすれば?」


沙由奈の顔がだんだん赤くなっていく。










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