*+゜先輩*+。


それからしばらく沈黙だった。
気まずくなったので遠慮がちに話しかけてみた。


『…もうすぐ先輩達卒業ですね。』


前を向いていた先輩がこっちを見た。
それだけでドキドキしてしまう。


恥ずかしくてすぐに私は視線を反らした。


「ん~~卒業ねぇ…
まだ実感沸かねぇけど。
3年間、早かったなぁ~~』


遠い目をしている先輩を見て泣きそうになった。


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