*+゜先輩*+。
『卒業…しないでぇっ……』
震える声でもう一度わがままを言って困らせてみる。
するとやっぱり先輩は困った顔をして、
「俺が卒業してもまた一年入ってくるじゃん。
寂しいけど、別れの後は必ず出会いがあるから。
そんな泣くな!
俺まで悲しくなるだろ?」
と微笑んだ。
『先輩が良い…
出会いなんかいらない。
やだよぉ~……』
私はまるで小さい子みたいだった。
無理なのを分かっていながらも嫌だと駄々をこねて困らせて…