赤いりんごの青い果実

「っつか、なに？
もしかしてあんたも龍雅のこと
好きだったりするの？」


『そそそんなめめ滅相もない！』


「だよねー。まぁ、
あんたが龍雅を好きでも
負ける気はしないけど」


ハッ、とバカにしたような笑いを
吐き捨てる彼女



ううん、せっかくの美人さんが
もったいないですよ



「とにかくもう龍雅には近づかないで」

『そそ、それは…ちょっと』

「は？口答えでもすんの？」

『だだ、だってと、友達…だし』

「…へぇ。涼宮って言い返せるんだ」


少し驚いたような彼女の顔。


え、そんなにびっくりするようなことかな


まぁ…前の私なら、
大人しくはいはいって聞いたのかもしれない