初恋







「もう、私…………中野くんから離れられないの






しつこくてごめんね、





迷惑なのもわかってるのに………」






高瀬の言葉は幻?幻聴?






「私なんかより、きっと可愛い子もいるし





中野くんにはきっとお似合いなんだろうけど…………






離れたくないの……………」






「ちょっ、ちょっと待って!高瀬?






それ、本当?」






「……………うん、重たいよね?ごめんなさい」






俺は高瀬を抱き締めた





何度目になるかはわからないけど、いつもドキドキしてしまう






「中野くん?」






「好きだ、好きだ、好きなんだよ!






誰よりも高瀬が好きなんだよ!






こっちの台詞だよ!全部!





俺……………恋愛なんて初めてだし、自分の感情が怖くて






それでも、傷付けてしまっても俺は高瀬を手放せないんだ」








< 103 / 106 >

この作品をシェア

pagetop