初恋
「もう、私…………中野くんから離れられないの
しつこくてごめんね、
迷惑なのもわかってるのに………」
高瀬の言葉は幻?幻聴?
「私なんかより、きっと可愛い子もいるし
中野くんにはきっとお似合いなんだろうけど…………
離れたくないの……………」
「ちょっ、ちょっと待って!高瀬?
それ、本当?」
「……………うん、重たいよね?ごめんなさい」
俺は高瀬を抱き締めた
何度目になるかはわからないけど、いつもドキドキしてしまう
「中野くん?」
「好きだ、好きだ、好きなんだよ!
誰よりも高瀬が好きなんだよ!
こっちの台詞だよ!全部!
俺……………恋愛なんて初めてだし、自分の感情が怖くて
それでも、傷付けてしまっても俺は高瀬を手放せないんだ」