初恋
カチンときた
苛ついた
俺の毒に何も言わない
泣きそうとかでもなく、目の前の背中は俺の存在自体を無視している様で
それから、俺はその転校生に何かと突っ掛かった
「おい、賢人!お前、いちいち絡むなよ~」
「本当の事だろ」
「やだぁ!」
隣に座っている女が俺にすり寄ってくる
ウザイ
でも、まぁ胸でかいし
顔も可愛いし
ちょっと腰に手を添えて引き寄せれば嬉しそうに抱き付いてくる
「賢人~今日は私ね!」
「あぁ」
今日抱く女が決まった
女なんてヤれれば良い
女だって俺の事は顔だけ
自慢したいだけなんだからお互い様
「じゃあ、保健室行く?」
甘えた声に若干苛つきながらも俺の手を引っ張る女を拒否はしなかった