初恋
俺の両親は俺を作るためだけに結婚した
お互い、自分の持ち物として俺を扱う
俺を連れていき'息子さん、カッコいいですね!''さすがお二人の子供さんだわ'と
幼い俺はよくわからなかったけど、両親が嬉しそうだから
それが素直に嬉しかった
でも、
母親には別の男が
父親には別の女がいた
それを知ったのはそう言うことに敏感になる小学五年の頃
そして、相手は
母親の相手は担任
父親の相手は
友達の母親だった