初恋

「高瀬の初めてを奪った先輩に嫉妬した





高瀬を抱いた男達を消してやりたい





俺だけの高瀬にしたい………………」







どうしようもない感情





今まで処女を抱きたくなかった





面倒だったし、後腐れがないほうが良かったから






でも、初めて自分を誉めたい






俺なんかに抱かれなくて良かったと






でも、





高瀬の初めては俺でありたかった






俺の初めても






「高瀬の初めてに嫉妬してる」






「中野くん、」






「初めて俺を好きになって欲しかった





身体だけじゃなくて





気持ちも……………






情けないけど、すげぇ悔しい」








「初めてだよ…………」






「え？」






「私から告白したのも………





キスをしたのも…………」






「まじ？」






それだけの事でも嬉しい






「俺の初めての彼女になってくれますか？」







「はい！」






初めて見た高瀬の満面の笑顔は




メチャクチャ可愛くて






顔が赤くなるのがわかって






見せないように





そっと、キスをした







俺からの






初めての






キスを