初恋
「実咲のじゃないし、俺のだし」
「くっ!むかつく~!!」
「おい!お前ら論点違うだろ!」
「翔馬…………いろいろありがとう」
「うわっ!素直!」
ちょっと赤くなりながら茶化してくる
翔馬が気付かせてくれた
背中を押してくれた
「俺なんかが恋愛なんて出来ないっていつも、思ってた
高瀬には過去も全部話した
お前らには感謝してる
俺、メチャクチャだったけど変わるから
高瀬の事、大事にするから………」
「賢人……………」
「……………実咲、悪い、先に教室戻ってて」
「え?あ、うん…………」
翔馬?
翔馬は実咲を先に帰らせようとした
実咲は理解したのか大人しく屋上から出て行った