初恋
「あっ、中野くん!」
高瀬が俺の姿を見付けて駆け寄ってくる
少し優越感
「おはよう、高瀬」
「!!」
高瀬が驚いて大きな瞳を更に大きくさせていた
「高瀬?」
「あ、良かった………」
「え?」
「ちゃんと、話出来たんだね」
他人事なのに嬉しそうに笑って涙を浮かべる姿に
色んなものが吹っ飛んだ
「きゃっ!」
高瀬を強引に引き寄せて抱き締めた
自分も泣きそうになったからかも知れない
でも、愛しかった
高瀬が愛しくて、抑えがきかない
「中野くん?あの………」
「高瀬、好きだ」
もう、離せない
俺は高瀬の隣でしか笑えない