初恋
「「え?」」
「昨日、色々話したんだ
完全に、許せた訳じゃないけど………
不思議と、怒りはないんだ」
それから、俺は昨日の経緯を二人に話した
実咲なんて、途中から号泣で話を聞いてたのかどうか
「そうか、それで今日の朝からイチャイチャになるんだな?」
「あれは………自制がきかなかった」
「あははっ!ほんと、素直になったな!」
「けんと~!大事にしなよ?うっ…………ヒック
ゆ、優菜ちゃん、大事に、するんだよ!ぅぅ…」
実咲はいっぱい涙を溜めて、必死で俺に伝えてきた
二人の存在があったから、だ
「翔馬…………悪ぃ、ちょっとだけ実咲…………」
なんて言えば良い?
抱き締める?
それって変な誤解を生むよな?
でも、泣いてる実咲を……………
「あぁ、賢人…………泣き止ませてやって」
「え?良いのか?」
「恋愛感情があるなら無理だけど?」
翔馬はにやりと笑ってる
わかってくれてる
「全く無い」
「何、言ってるのよー」
ポカポカと俺を叩いている実咲を引き寄せて
抱き締めた