初恋







「中野くん?」




「うん、用事は大丈夫か?」





「うん、ごめんね!今日は」






学校から帰って、高瀬に電話をかけた






用事が終わったとメールがあったから





今日は会ってない





声だけでも聞きたかった






「今度は俺も連れてってな」





「中野くん、ありがとう!」






今日は高瀬の両親の月命日らしく





いつも、月命日にはお墓参りに行ってるらしい






俺も一緒に行って良いか聞いたら




'中野くんとのこと、報告したいし恥ずかしいから'って






恥ずかしそうに言われたら言うこと聞くしかなかった





すげぇ、可愛かった






「あ、今日テスト結果貼り出されたんだけど





高瀬…………トップだった」





「え?本当?中野くんのおかげだね!」






「ちょっと、凹んだ」





「どうして?」





「彼女より頭悪いとか…………格好悪い………」





「ふふ、中野くん………」






「笑うなよ………」





「中野くん、大好き」




「なっ/////」





プツンと切れた





それ、反則だよ…………






「俺の方がもっと好きだよ」






あー、早く会いてぇ!








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