あなたはまだ私を想ってくれていますか?
「あの…なんで…」
疑問に思ったことをそのまま言葉にする。
「…嫌そうに、見えた」
小さく、聞こえるか聞こえないかそれくらいの声量。
その言葉に彼のやさしさがたくさん詰まってるように思えて、緩む頬を抑えようともせず、先輩に手を引かれかえった。
「あ、ここです」
自分のアパートが見えてそういう。
なんか…早かったな…。
「水瀬先輩、送っていただいてありがとうございました!」
「…ん」
そういって手が離された。
…ってずっと繋いでたんだったっ‼‼
恥ずかしい…!