あなたはまだ私を想ってくれていますか?
「っなんでそんなこと!」
「私っ…水瀬先輩のあんな表情見たことない。」
私と二人の時にあんな表情しない。
笑顔もそうそう見せてくれないし
照れた顔なんてみたことない
拗ねたようなむすっとした表情だって…
あんな顔を見たのは初めてだったんだもん。
それに…二人はすごくお似合いだった。
大人な水瀬先輩と綺麗な女性。
童顔な私にはつりあわない。
不釣り合いだって…今までで一番痛感した。
「美智…」
「悔しいけど、私はあんな表情させられない。」
そう言うと奈海が涙目で私の肩をつかんだ。