あなたはまだ私を想ってくれていますか?
・・・
「たぁのしかったぁぁ!」
「奈海の変な趣味はほんと毎回笑わせてもらってるわ」
「はい?変なもの選んでるつもりないですけど?」
「あの気持ち悪いキャラが可愛いとかへんだよ」
そんなことないーっ
なんて言い返してくる奈海に笑いながら帰っていると、反対車線を歩く水瀬先輩。
もちろん隣には、前一緒にいた女の人。
なんなんだ。
なんでこんなタイミングに毎回遭遇するの?
俯く水瀬先輩の頭を少し乱暴目になでで、少し恥ずかしそうにその手を払う。
そんな光景を見ても、前より動揺はしていなくて…
ただただ、私はいらないんだろうなぁって思ったんだ。