振り返って、キス
高校
・
「おはよー!」
「あ、雫!おはよう」
私に声をかけてきたのは親友の紗稀ちゃん
ポニーテールに少し天パがかかっている
今日はその親友の紗稀ちゃんと
頑張って入学した桜ヶ丘高校の入学式。
なんて綺麗すぎる名前なんだろ…
私は自分の胸までの茶色みがかかった二つの髪をさらりと撫でる
「あー緊張するなぁ」
青空に紗稀ちゃんの細くて白い腕がいっぱいに伸びる
まだ朝方の淡い空を見上げて私は、そうだねと呟く。
新しい生活が始まる瞬間でした。