漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】



「あーあ。みんな完全に酔い潰れてますね。後少しで年越しだってのに。」


恭は、酔い潰れて爆睡してる子達をつつきながら言う。


「幹部の人間がコレじゃあね。」


太一と百合さんは寄り添って眠っている。


春馬は酒瓶を抱きながら、直は大イビキをかきながら眠っている。


「恭お酒強いんだね。」


「ん?これでも少し酔ってますよ?」


嘘つけ。


普段と何にも変わらないじゃんか。



「茉弘は飲まなかったんですか?」


「あたしお酒嫌い」


恭はクスッと笑って、


「嫌いそうですね」


と言う。



「少し幹部室に行きましょうか?」


恭はあたしの手を取って、幹部室までの階段を上がった。




「後10分くらいで、年越しますよ。」


そう言って差し出されたのは、ホットコーヒー。
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