漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】
「みんな……ありがとう。」
恭……嬉しそう。
良かった。
本当に良かった。
「さぁー!!さっそく野郎共に召集かけるぞ!!!恭っ!御披露目は明日でOK?」
「あぁ。大丈夫です。頼みますね。春馬、直。」
春馬と直は、スマホを耳に当てながら幹部室から出て行く。
???
ちょくちょく耳にする"御披露目"と言う言葉。
一体何の事なんだろう?
「茉弘っ。」
柚菜さんの時と同様、百合さんに肩をガシッと掴まれる。
「マジで御披露目キツいから、覚悟しときなっ。」
「???何が??というか、御披露目って何??」
あたしが首を傾げると、百合さんが驚いた顔をする。
「恭!!茉弘に話してないの!?」
「……あぁー。ちょっと、話すタイミングが~……。」
気まずそうに、目を反らす恭。
何か……嫌な予感がする。
「茉弘。御披露目ってのはね……ゴニョゴニョ」
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