漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】
「うしっ!じゃあ、いっちょやっときますか。」
「え?」
みんなが、待ってましたと言わんばかりにヒューヒューと盛り上げてくる。
は?
やるって何を……?
恭の唇が、真っ直ぐあたしに落ちてくる。
……完全に忘れてた。
誓いの儀式!!!?
「!?!?恭っ!!ちょっ、ちょっと待って!心の準備がっ……」
制止しようとするその手に、恭は優しくキスをする。
ひ、ひぃぃぃ~~~~~~~!!!
「もう、待てない。」
うっ。
駄目だ。
もう拒めない。
死ぬほど恥ずかしいけど、恭とキスをしたい気持ちが勝ってる。
何あたし、本当やだ。
でも、もう……いっか。
あたしは目を瞑って、恭の唇を待つ。
??
あれ?
「……っっ!あっ!」
突然体が痺れるような感覚。
その何とも言えない感覚に、思わず出したこともないような声が溢れる。