漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】
なっ……なっ……!!!
恭は、あたしの首筋にキスをしている。
……というか、吸いついてる!?!?
「いっ……!恭っ……っ。」
小さな痛みと一緒に伴う快感。
恭の唇から伝わる体温。
恭が触れている部分が熱を帯びる。
何これっ!?本当何してんの!?
恭は、あたしの首筋から唇を離す。
その時に、一瞬ペロッと舐められた気がしてまた小さな声が漏れてしまう。
すると、恭に手で口を塞がれる。
「そんな声、他の奴に聞かせるなよ。」
へ!?
おおぉ~~~~っっ!!!
というみんなの声で我に返る。
よく見ると、みんな雄の目だ。
「キスマークか!やるねぇ恭っ!!口じゃないトコが逆にそそるっ!!」
は!?!?!?
キスマーク!?!?
「茉弘、キスは嫌だって言ってたもんね?」
ニッコリ笑う恭。
こいつ……
こいつ…………
この後、あたしが恭を蹴り飛ばした事は、言うまでもない。