漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】
「~~~~っっ!」
------ゴスッ
「う"っ!!??」
あたしの膝が、恭のお腹に。
決してわざとではありません。
恭が呻き声を上げる。
「ちょっ……茉弘っ………膝蹴りが入っ……」
「ご、ごめっ……!
あのっ、あたしっ……き、今日"お星さま"に行くからさっ!じゃ、じゃーね!」
「あ!茉弘っ……あんまり一人で行動しちゃ……あ、こらっ!待っ……」
あたしは、恭の声を無視して幹部室を出る。
もうっ!
人の気も知らないでっ!
昨日、柚菜さんから電話があって、"お星さま☆"に来ないかと言われた。
この前はドタバタして、全然話せなかったから正直嬉しい。
だって、柚菜さんは元姫だし、理さんは元総長だし。
それに、あたしの知らない昔の恭を沢山知ってるはず。
聞きたい事が山ほどあるんだ。