いけない恋


『どうしてこうゆうときに限って
忘れちゃうかな〜泣』


半泣きになりながらも、とりあえず店に財布を取りに戻った。



「あれ?神崎ちゃんじゃん!どうかした?」


走って帰ったくせに
トボトボ戻ってきた私に驚きながら

竹田さんは私に尋ねてきた。



『はい、終電逃しました。
その原因がこの財布です。』


私はロッカーにあった財布を手に取り、竹田さんに見せるように軽く持ち上げた。


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