ルームシェア。


「おはよう!昨日ぶりだね…え!?」


姫島の腕をつかみ、その場所から離れる。

あんな視線が突き刺さるとこなんかにいられるか!!

なんかごちゃごちゃ後ろで姫島が言ってる気がするが、今は無視。

駅前から少し離れた場所に着き、姫島の腕を解放する。


「てめーはアホか!あんな大声で人の名前を呼ぶやつがいるか!」

「ごめん…。黒崎くんが見えたからつい…」


あはは、と空笑い。

本当に今日は大丈夫なのか。

なんだか今日一日が心配になってきた。


「あ!じゃあ、さっそく行こっか!ここからすぐだよ!」


やる気満々と言った感じの表情をした姫島が歩き出す。

今日一日、すごく嫌な予感がするが、まぁそこはこいつを信じよう。

なんだかモヤモヤするが、俺は姫島の後をついて行く。

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