ルームシェア。
「はぁぁぁぁぁっ!?」
「うわっ!びっくりした!!」
「テメーは!何を!!言ってるんだ!びっくりしたのはこっちだ!」
女だからとか他人の家だからとかそんなの関係ない。
このアホには一回、言っとかないとわからないみたいだ。
「お前にはどうでもいいかもしれねーけど、俺は真剣に探してんだ!それを、息をするみてーに嘘をつきやがって…!」
俺がそこまで言うと姫島は慌てた様子で口を開く。
「ご、ごめんなさい!でも、私嘘なんかついてないよ!!」
「あぁ?どこが嘘じゃねーんだよ。言ってみろよ」
イラついてる俺は姫島に刺々しく聞く。
「まずは、私も家賃を出すからそれの半分を出してほしいの。普通よりは全然安いでしょ?」
た、確かに…。
「あと、キッチンもあるしこの部屋は寝室に使ってくれていいし、お風呂とトイレはちゃんと別だよ」
確かにキッチンもあるし、部屋もある。
ちらっと見えたが、風呂もあったしトイレもさっき借りたから別なのは間違いない。
「それとスーパーとコンビニも近いよ」
確かに来る途中に何軒かコンビニもあった。
「駅からは歩いて7分くらいだったでしょ!」
確かに、ここまで来るのに10分はかからなかった。