ルームシェア。


「私、彼氏なんかいないよ?」


その言葉に耳を疑う。

は?姫島に彼氏がいないとかどんな詐欺だよ。


「嘘だろ?」

「え?本当だよ!…あ!もしかして黒崎くんに彼女がいる、とか?ごめんね!そうだよね!他の女とルームシェアなんて彼女さん嫌がるよね!!」

「いや、まぁ俺も今は彼女とかいねーし」

「え!?そうなの?」

「おう。だからプライベートとか正直どうでもいいっつーか」

「そ、そうなんだ!」


どうやらこの反応からして、本当にいないようだ。

まぁ、そうだよな。

彼氏がいたら普通誘わないよな。

とりあえず、ぶっ飛ばされずに済みそうでホッとした。


「それで、どうしますか?」

「え?あー…」


確かに条件としては最高だし、ここからだと仕事場も近い。

それに社交的な姫島となら会話とかも気まずくならなそうだ。

だけど、


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