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「それにしても、本当に久しぶりだね。4年ぶり、かな?」

「まぁ、それくらいだな」


姫島は自分のアイスカフェラテをくるくる混ぜながら言う。

俺も姫島になんやかんや奢られてしまったブラックコーヒーを有難く一口飲む。

ブラックでも飲めるが基本いつもは砂糖とミルクを一つずつ入れるが、今日はなんとなくだ。

いや、そんなことよりも。

俺は今なぜ学生時代に部活の連絡くらいしか話したことのない姫島と同じテーブルで話してるんだ。

一体そんなやつと何を会話すればいいんだよ。

なんか久々すぎて緊張してる気がする。

そんな俺をよそに姫島はどんどん会話を広げてくれた。


「黒崎くんは今なにしてるの?」

「あー…まぁ一応、美容師をやってる。今はアシスタントだけど今はちょくちょく任されてる。姫島は?」

「私?私はファッションデザイナーになりたくて、今はデザイン事務所で仕事して勉強させてもらってるの!」

「へー、なんか大変そうだな」

「うーん…大変だけど先輩とか優しいし楽しいよ。私なんかより黒崎くんの方がすごいよ!お客さんのこと任されるなんて!」

「あー…まぁな」


なんだか思ったよりもスムーズに会話出来てることに気づいた。

なんだよ。普通に喋れるじゃねーかよ、俺。

考えすぎだったな。

なんだかホッとした俺の前の姫島は自分のカフェラテを飲んで首をかしげた。

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