瞬きの星
そしてただ、知っているというだけで。それは強ち、僕の気持ちへつらい影を落とすのであった。

身を切るような悲しみは無い。
流す涙も無い。

けれど、それは例えばニュースの中の出来事のような。
ただ漠然とした悲しみやら、苦しみが。存在するという事を。僕はそれこそ、ただ漠然と目の当たりにして。
それ以上、何かを考える事も、感じられる事も無かった。

何があっても。
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