瞬きの星

04

いつもは通り過ぎて折れるだけの角に、自転車を降りて歩み寄る。

目を向けないと一刻と隠れていってしまう、赤く融けた光に染められた、小さなワゴン車がそこに停まっている。

今朝みたその車は、きれいとは言えないその車体に陽をあびて。細かい傷や、跳ねて固まった泥の跡を包み込ませている。
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