瞬きの星
或いは、富士の樹海へつれてゆかれて。
それらしい事件が発達するのだとも考えてみた。が、それに備えていた幾らかの緊張も、やがて意味を失くしていった。
車は舗装された駐車場へ進入し、自販機や土産物屋の並ぶ、人の入りあう場所へ停まって。
僕らはそこで昼食をとっただけで、済んだのであった。

後は大きな富士を間近に見受けただけで。
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