瞬きの星
男が僕に襲い掛かれば、僕は思い切りに応戦をして。
必要以上に殴りつけても。それは無条件に許されるだろう。
そこから逃げる為にも、
そうすれば公然と車を運転できる。
それはそれで楽しい事のようにも思えていたのだ。
みたところマニュアル車ではないようである事も相乗なった。

けれどそうした考えは、僕の気持ちを助ける事も無しに。
ただ続くものは、
相変わらない景色ばかりであった。
それは何も起こらない内に、
ただ観光を楽しむかのように。
幾つもの名所を回っていった。
< 34 / 74 >

この作品をシェア

pagetop