瞬きの星
突然、心臓の音が聞こえた。耳に膜がはっているかのように、体の中に自分の音だけが響き、それしか聞こえなかった。
「なん、なんだ。」
目の前ではさっきまでと変わらない、土で汚れたローファーが一歩一歩進んでいる。
それは自分の足なのか、動かしているのは自分の意思なのか、わからない。
ただ自分なんて物はとっくに無い。
それでもそれ以上何かを考えることはできず、目の前にその映像が流れているだけだった。
「なん、なんだ。」
目の前ではさっきまでと変わらない、土で汚れたローファーが一歩一歩進んでいる。
それは自分の足なのか、動かしているのは自分の意思なのか、わからない。
ただ自分なんて物はとっくに無い。
それでもそれ以上何かを考えることはできず、目の前にその映像が流れているだけだった。