瞬きの星
僕はいつも考えるたびに、
その一言を飲み込んでいた。
誰と話していても、
何を考えていても、
それらを真に受け止められない。

それは欠けているものがあるからだ。そして、それをどうしても認められなくて。

認めてしまっては、とても怖くて。
仕方が無かった。

けれどその言葉が、空の体に響いてわたる。

自分なんて物はない。
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