天空戦記
3


「ふぅ・・・・・・」


訓練が終わり、寮へ戻ってきた神蘭は、鈴麗と共に食堂へと来ていた。


「でも、本当にすごかったよ。神蘭。今までも何かやってたの?」

「うん。・・・・・・少し父様に稽古をつけてもらってたかいがあったみたい」

「え?神蘭のお父さんって、軍人なの?」

「正確には『だった』かな。数ヶ月前に亡くなったから」

「あ、ごめん」


神蘭が言った言葉に気まずそうに鈴麗が返してくる。


「大丈夫。気にしてないよ。それよりも早く食べちゃおう」


神蘭が言った時、幾つかの足音が近付いてきてすぐ近くで止まった。
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