天空戦記
反応して神蘭が視線を向けると、彼女が演習で叩きのめした少年が取り巻き達と共に立っていた。


「今度は何?」

「調子に乗ってるみたいだから、一言言っておく。確かに今日、負けたのは俺だ。だが、今日は偶々調子が悪かったから負けたんだ。
一度勝ったからって、俺より強いとか思うなよ」


そう言って、気が済んだのか、取り巻き達と去っていく。


「何、あれ?」

「・・・・・・まぁ、気にしないでいよう」


立ち去っていく彼等に、声を上げる鈴麗を見て、神蘭はそう返すと食事を再開した。
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