天空戦記
ドガアァン
「「!?」」
すっかり暗くなり辺りが静まり返ってきてから、爆音と共に激しい揺れを感じて、神蘭と鈴麗は飛び起きた。
カーテン越しに外が紅く染まっているのがわかり、何かあったのだと部屋を出る。
今の音と揺れで、他の訓練生達も目が覚めたのか、寮の中は騒がしくなってきていた。
「外へ行ってみよう」
「ええ」
中にいても状況はわからないだろうと、鈴麗に声を掛けて寮を出る。
外へ出ると、養成所のあちこちから火の手が上がっていて、何かがぶつかり合うような音が聞こえてきた。