天空戦記


ドンドンッ


「……何?」


眠っていた神蘭は与えられていた部屋の扉が激しく叩かれる音で目を覚ました。

時計を見ると、いつも起きる時間よりもかなり早い。

だが、扉を叩く人物の慌てている様子に扉を開ける。

そこには青褪めた顔をした龍牙がいて、何かが起きたということだけがわかった。


「龍牙?どうしたの?」

「いいから早く来い。本部前の大広場だ」


それだけ言って、彼は早足で歩き出す。


「?」


訳もよくわからないまま、神蘭が彼の言った通りに大広場まで行くと、朝早いにも拘らず、多くの兵達の姿があった。
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