天空戦記


「それで何の用ですか?書類なら私が預かりますよ」

「いや、私達は、辞めようと思ってきた訳じゃないんです」

「なら、軍を続けると?前と比べても、命を落とす確率は高くなってる。ましてや、ついこの間まで訓練生だったあなた達が生き残るのは、かなり厳しい状況になってると思いますけど?」

「それでも、……逃げるつもりはありません!」


そう言った神蘭に、鈴麗達四人も頷く。


「そう。……逃げるつもりはないらしいですよ」

「……みたいだな」

「「「「「!!」」」」」


楓の言葉に返す声が聞こえる。

見れば、封魔は何時の間にか起きていたようだった。
< 63 / 70 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop