天空戦記
「それで何の用ですか?書類なら私が預かりますよ」
「いや、私達は、辞めようと思ってきた訳じゃないんです」
「なら、軍を続けると?前と比べても、命を落とす確率は高くなってる。ましてや、ついこの間まで訓練生だったあなた達が生き残るのは、かなり厳しい状況になってると思いますけど?」
「それでも、……逃げるつもりはありません!」
そう言った神蘭に、鈴麗達四人も頷く。
「そう。……逃げるつもりはないらしいですよ」
「……みたいだな」
「「「「「!!」」」」」
楓の言葉に返す声が聞こえる。
見れば、封魔は何時の間にか起きていたようだった。