天空戦記


「この揺れ……、まさか……!!」


飛び起きて、支給されている剣を掴み、部屋を飛び出す。

部屋を出れば、すぐ近くに仮面の男がいて、向こうも神蘭に気付いたようだった。

向かってきた男の剣を咄嗟に受け止める。


「っ!はあああっ!」


それをなんとか弾き返したが、男はすぐに体勢を立て直し、追撃してくる。


(まずい……!)


神蘭がそう思った時、突然目の前の男が呻き声を上げて倒れる。


「えっ?」


それに驚きつつ、男の背後に視線を向けるとそこには剣を振り下ろしている龍牙とその後ろに鈴麗、白夜、白鬼の姿があった。
< 65 / 70 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop