天空戦記

封魔と合流し、襲ってくる雑兵達と戦いながら、神蘭は辺りを見回す。


(やっぱり、軍に入ってまだそんなに経ってはいないけど、前に比べたら少しは戦えるようになってる!)


数の違いはあるものの、他の四人も苦戦はしていない様子を見つつ、神蘭は相手の一撃を躱し、逆に斬りつける。

返した刃で更に一人を斬りつけた時、ふと封魔が警戒するように身構えたのがわかった。


(……来る!)


それを見て、神蘭もこの襲撃の主犯格が現れたのだと、警戒を強める。

それと同時に、雑兵達が動きを止める。

彼等の間を縫うように歩いてきたのは、やはり階級章を付けた男だった。
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