俺のそばから離れるな‼︎
なぜか気になるアイツのこと
それからあっという間に10時になった。
奏は本当に何を着ても良く似合う。
チャコールグレーのスラッとしたジャケットに、ジーンズを合わせて着ていた。
悔しいけどスタイルも良いしめちゃくちゃカッコ良い。
私はというと。
春っぽい花柄のフワッとしたスカートと、上は白のカーディガン。
「さくらの服すっげえ可愛いな。下着はフリルが付いたやつ?」
「な、なに言ってんのよ、変態!」
ニヤッと笑う奏に、ムキになって言い返す。
すると、そんな私の反応を奏は余計に面白がってからかって来る。
「ムキになってるってことは図星か〜?脱がせるのが楽しみだな」
「は、はぁ!?何言ってんの!ありえないからっ!」
「ははっ。照れんなって。いつかは通る道だろ?」
「……っ」
もう嫌。